8つのヒント:REMEMBER

Hesham Hamoda, MD, MPH
Staff Psychiatrist, Boston Children’s Hospital
Assistant Professor, Harvard Medical School

Translated by Arisa Yamaguchi
Pediatrician, Child and adolescent psychiatrist,
National Center for Child Health and Development, Department of Psychosocial Medicine

コロナウイルス(COVID-19)の世界的な流行により、世界中でたくさんの子どもが影響を受けています。
日々のニュースで、こころや身体がしんどくなっていないでしょうか。大丈夫、あなたは一人ではありません。
こんな時でも、ご家族や周りの方が子どもをサポートするための簡単な方法があります。

1. Reassure them: (安心を与える)
事実に忠実に、子どもに、「そばにいること、守られていること」を伝えます。幸い、現在のところ、子どものコロナウイルス感染症の症状は軽いことが多いとされています。

2. Empower them: (勇気づける)
こんな時こそ、思いやりや、地域のことを一緒に考えるチャンスです。最前線で活動している多くの人たちに感謝したり、寄付したり、身近な高齢の方の健康を気遣ったりする機会を作りましょう。

3. Maintain your own calm: (まずは大人が深呼吸)
子どもは大人のことをよーく見ています。まずは自分をいたわることが、子どものストレスを減らすことにつながります。

4. Engage them: (かかわりを持つ)
もしかしたら、家族で過ごす貴重な時間が増えるかもしれません。家で一緒に料理をしたり、運動をしたり、実はできることがたくさんあります。

5. Manage their emotions: (感情の調整を手助けする)
子ども自身がコロナウイルス感染や一連のできごとについてどう感じているか、どんな影響を受けているか、質問してみましょう。学校が休みになって、友達や普段の生活のルーチンから離れざるを得ないときほど、これは重要です。正しい答えが見つからなくても大丈夫。よく話を聴き、そこにいることが大切です。子どもに、深呼吸や瞑想などのリラクセーションの方法を伝えるよい機会にもなるでしょう。 

6. Beware: (情報過多に注意)
メディアへの暴露は子どもにとって刺激が強すぎることがあり、また、必ずしも正確な情報が得られるとは限りません。 

7. Educate them: (共に学ぶ)
子どもと一緒に、手洗いや咳エチケットなどのよい習慣について学ぶチャンスです。子どもが科学に興味を持つきっかけになるかも。 

8. Routines: (ルーチン(いつもの予定)を大切にする)
とにかく普段通りの習慣を守ることを心がけましょう。夕食、寝る前の読み聞かせ、ちょっとしたお楽しみタイムなど、あなたの家の習慣をそのまま大切にしましょう。もちろん、運動や水分補給、換気で深呼吸も忘れずに!(訳注:環境が変わって「普段通り」のことができなくなっても大丈夫。リズムを作るような新しい日課を作ってみましょう。)